新年度が始まってあっという間に2ヶ月。ご報告が大変遅くなりこの場をお借りしてお詫びいたします。また4/8〆切というお忙しい中アンケートにご回答いただきました皆さまへ、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
『AsC会員とみんなで選ぶ2024年度ベスト演奏会&展覧会』の結果報告をいたします!
—
【福井県で開催された】2024年度(令和6年度)ベスト演奏会&展覧会
皆さんの選んだ理由の一部を掲載します!
⚫︎生誕150年記念 菱田春草展 不朽の名作《落葉》誕生秘話(福井県立美術館)※複数回答あり!!!
理由:5点の「落葉」がそろい踏み、しかも「特別ルーム」を仕立てて見比べることができるという夢の時空を現出させた。
⚫︎アートドキュメント2024 岩崎貴宏 もし、アップルパイを最初からつくろうと思うなら、君はまず宇宙を作らなきゃ「もし、アップルパイを最初からつくろうと思うなら、君はまず宇宙を作らなきゃ(金津創作の森美術館)※複数回答あり!!!
理由:岩崎さんの展示は、福井の文脈と新幹線の開業の文脈もつなげて、今の福井の展示として素晴らしいものでした。
⚫︎五十嵐彰雄・宮川哲弥展(まなべの館)※複数回答あり!!!
理由:福井県内の現代美術をリードし、絵画造形の地平を模索する2人の連立個展。80歳を超えてなお新たな実験を試みる五十嵐氏が、作品を連続させる、あるいは背中合わせで見せるといった空間構成が圧巻。
⚫︎アンドリス・ネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(福井県立音楽堂)
理由:世界最高峰のオーケストラをサントリーホールと並ぶ音響空間で!
⚫︎米寿記念 舘野泉ピアノ・リサイタル(5月、福井県立音楽堂)
理由:フィンランド音楽祭を起点とする武生国際音楽祭の生みの親であり世界を旅してきたピアニスト舘野さんの左手一本とは全く思えない、そして年齢も感じさせないドラマチックな演奏に魂を奪われた。
⚫︎石川九楊源氏物語書巻五十五帖 めくるめく書のシンフォニア(ふるさと文学館)
理由:これを無料で観ることができる福井県、すごいと思いました。
【県外で開催された】2024年度(令和6年度)ベスト演奏会&展覧会
皆さんの選んだ理由の一部を掲載します!
⚫︎挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展『はにわ』(東京国立博物館)※複数回答あり!!!
理由:見ていて文句なしに迫力があったり楽しかったり。先人の造形センスがずらり。「挂甲の武人」は圧巻。東京国立近代美術館の「ハニワと土偶の近代」と併せて見て、ブームの理由がより分かった気がする。
⚫︎ハニワと土偶の近代(東京国立近代美術館)※複数回答あり!!!
⚫︎内藤礼 生まれておいで 生きておいで(東京国立博物館)※複数回答あり!!!
理由:生命の時間を行き来するような不思議で静謐な時が印象的
⚫︎ギターと静寂 五十嵐紅ソロ(全国ツアー)
⚫︎すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー(金沢21世紀美術館)
理由:エコロジーの目線をとても広くそして深くさせてもらえました。さまざまな国のアーティストの作品のキュレーションはさすがでした。
⚫︎シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝(森美術館)
理由:常滑での経験から、民藝とアフリカンを鮮やかにつなげ、展示の作品は圧巻でした。
⚫︎リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界‐クラシックな名作とともに‐(滋賀県立陶芸の森)
⚫︎西川勝人 静寂の響き(DIC川村記念美術館)
理由:休館を巡って賛否両論取りざたされた(騒がしい?)外野とは対照的に、極めて静謐な立体造形に心癒やされた。ドイツで活躍し、国内ではほとんど紹介されてこなかったアーティストだけに新鮮。ちなみに「ロスコ・ルーム」はもちろん、コレクションのステラの大作を出して「ステラ・ルーム」のようになっていて、眼福の見納め。これも売り飛ばされてしまうのだろうか。
⚫︎そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠(東京都庭園美術館)
理由:ガラス造形の三嶋と、金津創作の森でも大規模個展を開いた鉄の造形の青木のコラボ展。2人の対比という要素と、アール・デコの建物や新館を存分に生かした空間との融合という要素が相まって、見応え。